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選ばれているにはワケがある、ベストセラー靴下のヒミツ。vol.1

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こんにちは。WEB担当の中川です。
毎日のコーディネイトを決めるとき、「今日の気分の靴下」に合わせてお洋服やシューズを選ぶことも多い、自称「靴下女子」の私が愛してやまない靴下があります!
それが、コットンブレンド無地ソックス。

シンプルなルックスの真の魅力

全国の「靴下屋」で展開し、オンラインストアでも定番かつ大人気のロングセラーアイテムなのですが、シンプルなルックスであるがゆえに、その真の魅力を伝え広めるのがむずかしい…。
ベーシックな無地ソックスは、見た目だけなら同じようなものを、もっと安価で買えるのかもしれないけど、靴下屋の『コットンブレンド無地ソックス』の足を入れた瞬間の心地よさは、一度知ってしまうとほかに浮気できません!

そこで、コットンブレンド無地ソックスの心地よさの秘密が知りたくて、オフィスを飛び出し工場見学へ来ました!
向かった先は、靴下産業で有名な奈良の広陵町にあるタビオの協力工場。
代表の三岡さんにお願いして、さっそく工場内を案内していただきました。

中川「本日はよろしくお願いします!」


三岡さん「三岡です。今日は、是非とも工場の中をしっかり見ていってくださいね。」

肌触りの秘密

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中川:「入社したときから『うちの定番商品』だと教わってきて、はじめて買ったのも、品番を覚えたのも『コットンブレンド無地ソックス』でした。足を通したときの“するん”としたなめらかさと、フィット感に特別なものを感じていて、今では毎日の生活になくてはならない必需品となっています。今日は、その心地よさの理由とロングセラーのヒミツを知りたくて、おじゃましてしまいました」
三岡:「そう言ってもらえるとこちらもうれしいです。『コットンブレンド無地ソックス』は、時代に合わせた改良を重ねながら、かれこれ20年近くうちで手がけている商品です。肌ざわりや風合いは綿とアクリルの混率で変わるので、材料を吟味して、パーセンテージを考える。そこから糸をねじる“より回数”を決め、数え切れないほどの試行錯誤を経て、この『糸』が出来上がっているんです」

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中川:「『コットンブレンド無地ソックス』に使われている『糸』そのものが、まずオリジナルなんですね」
三岡:「綿もアメリカのスーピマコットンという、日本に入ってくるもののなかでは最高品質の材料を使っているんですよ」
中川:「肌あたりのよさのヒミツは、やっぱりそこですか?」
三岡:「いわゆる高級靴下と言われる製品には、綿100%のものが多いことも事実ですが、洗濯を繰り返すと、どうしても生地が硬くなってしまうんです。『コットンブレンド』という糸を使っているポイントはまさにそこにあって、良質の綿にアクリルを混ぜることで、洗濯をくり返しても最初のソフトなはき心地が持続するよう工夫しているんです」

ゴムのこだわり

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中川:「素材的な面で、ほかにこだわっているところは?」
三岡:「タビオさんの商品は、素材も製法もこだわりだらけですよ(笑)。そうですね、なかなか気づきににくい部分でいえば、『糸』だけでなく『ゴム』も、かなり特殊ですね。ゴムの芯は天然ゴムだと劣化するので、半合成ゴムというの芯にして、風合いよく仕上がるようレーヨンが巻かれています。
かつてはほとんどの靴下が使用していたものでしたが、とにかくコストが高くつくので、だんだん使われなくなくなってしまい、ついにはメーカーさんが『もうやめます』と言い出して…。」

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三岡:「合成ゴムの芯にポリエステルを巻いた、比較的安価なものが主流となってしまったけど、やっぱりフィット感がまったく違うんですよ。値段は倍くらい違ってくるけど、それでも「ゆっくり伸びて、ゆっくりもどる」従来の高品質なゴムを使いたい、使いつづける! と、タビオさんの思いを伝えてですね、なんとかメーカーに生産をつづけてもらえることになったなんていうエピーソドもあります。
ゴムに関しては、それを糸の色に合わせて染めるとい作業も加わるので、こだわりを語りだしたらきりがないんですけどね。はき心地はもちろん、見た目の美しさにもとことんこだわっていますね」

ゆっくり丁寧に

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中川:「なるほど。素材以外ではどんなこだわりがありますか?」
三岡:「そうですね。例えば、編むときの回転スピード※ですかね。
回転スピードをあげるほうが生産性は高まるのですが、そうすると糸に負荷がかかってしまいます。
低速でゆっくり、じっくり。ときどき生地をひっぱりながら、織りじわなく、美しく仕上げる事ができます。」
※靴下は、糸から筒状に編み上げます。そのため、針が回転しながら編まれて行きます。

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三岡:「ほかには、編みあがった靴下を乾燥機にかけ、生地を縮絨(しゅくじゅう)させたのち、金型に入れて水蒸気あて整えます。
水蒸気は急激に大量にあてたほうが効率的でコストも節約できるのですが、うちでは仕上がりの美しさと風合いのよさを重視しているので、非効率的になってしまうのですが、「少なめの水蒸気で」ゆっくりと、あてています。
一見簡単そうな作業ですが、これは気温や湿度によって水蒸気の量を調整するので、長年培われた技術と感覚がものをいう繊細な作業です。」

意地でも守って行くこと

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中川:「二十年もの長いあいだ、価格を上げることなく、
品質を保つのは大変なことですよね」
三岡:「そうですね。だけどそこはもう意地でも守りつづけたいところですよね。原料費、光熱費、人件費、何もかもが高騰していくなかで、コストダウンのために制作工程をカットしているのかと思いきや、手間はむしろ増えてきている。
それでも全国どの店舗にもあって、これだけの色数を展開している『コットンブレンド無地ソックス』を、企画がスタートしたときから手がけている誇りと自信がありますから!」
中川:「好きなものはずっと愛用したいので、いつでもお店にある安心感が、ファンとしてはとてもうれしいです。
大好きな『コットンブレンド無地ソックス』の制作過程を、自分の目で確かめることができて感動でした。想像以上に職人さんの手作業で進められていて、正直驚きました」

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三岡:「ほぼ手作業ですよ(笑)。特殊な仕事なので、技術者の高齢化が進んでいるのも悩ましいところです。つま先を縫って表に返すまでの作業を一貫してできる最新の編機をテスト的に導入しているけど、うちの商品として出荷できるほどのクオリティには達していないというが実情で、古い機械を大事に使いつづけています。
値札付けの作業もね、ものすごい労力とコストがかかるし、シールにしてくれたらラクやのにと思ってるくらいなんですけど(笑)、
やはり専門店としてのこだわりがあるんでしょうから、これからも手間ひま惜しまず、がんばりますよ!」
中川:「そこにもちゃんと理由があって、お客さまが『いくらやろ?』って、糸づけされた値札をめくったときに、自然と商品に触れてもらえるメリットがあるんです」
三岡:「そうですか。お店のスタッフさんも、たたむたびに値札をきれいにはさみこむ手間がかかって大変やろうと思ってましたが、むしろ触ってもらってありがたいということなんですね」
中川:「わたしたちも手間とひまを惜しみませんよ!
ひとりでも多くの方に興味をもっていただいて、気になったらどんどん触って、気に入ったらはいてみていただきたい。
実際に『コットンブレンド無地ソックス』には、そうやってリピーターになってくださったお客様がたくさんいらっしゃることを、店舗スタッフ時代に感じていました。三岡さん、今日はどうもありがとうございました」

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今回紹介したアイテム

コットンブレンド無地ソックス
¥540(税込) 22.0~24.0cm

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